ファンシーラットの人工保育

我が家で出産した母ラットのイヴちゃんが
子宮蓄膿症という病気になり緊急手術を行ったため
生後12日の6匹の子ラットたちを
人工保育することになりました。
ファンシーラットは未だマイナーなペットなので
人工保育に関する記事や情報が少ないため
今後、誰かの参考になればと思い
記録として残します。

ファンシーラットの人工保育は可能なのか
色んな記事・ツイート・ブログを読み漁りましたが結論から言うと

途中からなら可能です

生後0日~1週間ほどのラットだとなかなか難しいかもしれません。
母乳の栄養素とミルクでは比べ物になりませんし、人間の赤ちゃんと同じで長く母乳を飲んだ子は免疫力が高く病気や突然死も少ないので、1からミルクで育てるのはほぼ不可能と思った方がいいです。
しかし例外として他に出産したばかりのラットがいれば代わりに育ててくれる事があります。
私の場合は交配させたのがワンペアだけだったので、そこは私の落ち度です。
どうか交配を考えている方は必ずツーペア以上で行ってください。

人工保育をする上で使ったもの
  • シリンジ(メイク用品)
  • スポイト(メイク用品)
  • さかな&ぶたのタレビン(お弁当用品)
  • 綿棒
  • トイレットペーパー
  • 床材(紙製のもの)
  • 暖房器具
  • ペット用食器洗剤or石鹸
個人的にこの8点は必須でした。
最初の3つは100円ショップで揃えることができ、全てダイソーで入手しました。
さかな&ぶたのタレビンというのは昔お弁当に付いていた醤油やソースが入った魚の形をしたプラスチック製のものです。

綿棒とトイレットペーパーは新品を用意してください。相手は赤ちゃんですし、何があるかわからないので清潔なものを。

トイレットペーパーはよく暴れる子の保定に使います。長めに取って2つ折りにし、体をぐるぐる巻きにすると幾分か落ち着きます。

※キツく巻きすぎないよう注意してください。特に首元や顔周りは充分注意してください。

あとは排尿・排便の促しにも使います。
少し取ってお股を軽く優しくチョンチョンすると大人しくなり脚に力を入れたり、人のようにハァ~と気持ちよさそうな顔をしながら排泄してくれます。
大きくピィピィ鳴くようなら「出ないよ!」って合図なので無理に続けなくて大丈夫です。

子ラットは皮膚が弱く排泄口は粘膜に通ずるとてもデリケートな部分なので擦ったり、執拗に刺激するのは禁物です。


綿棒はミルクをあげた時、口周りや鼻についてしまった時に拭き取る用で使います。
トイペを使ってしまうと溶けやすいので子ラットが誤飲してしまう可能性があるので綿棒で優しく拭き取ってあげてください。


床材は必ず紙製のものにしてください。
赤ちゃんは肌がとても弱くどんなに「ふわふわ」と書いてある木製の床材でも硬いものは必ず入っています。傷ついてしまうと死に繋がりる危険性もあるので使用しないに越したことはないです。

ペット用食器洗剤or石鹸はシリンジやスポイトを洗う時、ミルク作りにおいて使うお皿を洗うために使用します。

ミルクの作り方
市販の小動物用ミルクを使い、裏の説明通りに作りました。
ミルク選びに関して「犬用がいい」「猫用がいい」など賛否両論ありますが、私が判断したのは

【タンパク質】の値です。

育ち盛りの子ラットは沢山のタンパク質を必要とするので高タンパクな物であれば充分です。

私が使っているのはヘルスチャージというものです。
粗タンパク質が40%以上あり子ラットには最適だと思いました。
因みに療養中の母ラットのイヴちゃんにも与えています。
ミルクの与え方
初めての時はとても苦戦しました。
色んな情報を頭に叩き込んで試行錯誤しましたが上手くできず…
体重測定→トイレットペーパーで保定→ミルクあげ→体重測定
とやっていましたが拒否られピィピィ鳴かれ体重も思うように増えず、なんなら体重が減ってしまう子もいてかなり焦りました。

ですが人工保育3日目にして

ひらめいちゃいましたニヤニヤ(°∀° )ニヤニヤ

母ラットのイヴちゃんがヒントでした。
イヴちゃんはお迎えした当時とても食が細く、食べさせるのにめちゃめちゃ苦労した子でした。
ケージの傍に行けば構って欲しいのか出せ出せアピールが凄くて正直手が離せないほどの甘えん坊&寂しがり屋でした。
これじゃあ何も手に付かない、無理だ!と思い、先住アルビノラット姉妹のふーちゃん&すーちゃんに任せることにしました。
そして次の日

めちゃめちゃ食べるじゃん!?

ってくらい食べるんです。
もう奪い合いで取っ組み合いになるほど。

ラットは海外では多頭飼いを義務付けている国があるほど集団生活を推奨されている生き物です。
この習性が鍵となりました。

そしてそもそも、複数産まれてくる赤ちゃんは兄弟・姉妹がライバルです。
鳥類で言えばより大きな鳴き声をあげた子にお母さんは餌を与えます。

なので結論を言うと…

寝てるところにミルクを突っ込もう

です。

本来の母ラットの習性で考えれば簡単な事だったんです。
母ラットがご飯を食べ、毛繕いをし
「あら、赤ちゃんがお腹を空かせているわ」と
赤ちゃんの元へ行きおっぱいを与える。
すると赤ちゃん達は

おっぱい キタ━(゚∀゚)━!!

状態になり我先にと吸い付こうと必死になります。
これを再現すれば良いだけだったんですね。

これを思いついた時は

凄いことひらめいちゃったわ!

という重いと同時に

意外と盲点かもしれない

と思いました。
何故ならそんなのどこにも書いてないからです。
海外の記事もgoogleで和訳しましたが「難しい」とかマイナスな実験結果が多く落胆したりもしました。

YouTubeで赤ちゃんにミルクを与える動画があり、それ以外の方法が見つからない、わからない状態だったのもあって
「これしか方法はない」と先入観に溺れていました。

この内容がどうか
どこかのラット飼いさんに
役立ってもらえればと思います。

ラットの人工保育

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